アバター感想

とはいえ、まだ公開されたばかりなので、ネタばれしないように内容については言及せず。
まぁ色々とツッコミどころはあるものの、基本は映像とアクションシーンを堪能する映画なので、頭からっぽにして観るのが良いと思います。


さて、内容に触れずに感想とはこれ如何に? とお思いかも知れないだろう。さもありなん。ここでは『3Dメガネ』について触れたいと思います。


感想を一言で表すなら「3Dすげえ」。
舞台が未開の惑星であるため、劇中ではジャングルというか森というか、とにかく鬱蒼と生い茂る緑に囲まれたシーンが多いのだけど、なんというか、森の奥行きが感じられるのです。他にもホコリが舞うシーンでも、まるで目の前にそれらが浮かんでいるように見えたり、怪物がカメラに向かって飛び掛ってくるようなシーンでも、スクリーンを飛び出してくるかのような迫力があったり。
いつものように、深く考えず中央やや後ろの席を選んだけど、3Dで観るときは前方、視界いっぱいにスクリーンしか映らないくらいの位置が良いかも。


欠点として、目が疲れる、やや映像全体がぼやけて見える等が挙げられるけど、一見の価値ありと思います。もちろんまだまだ改良余地もありですが。


最後に、今後見に行く人にアドバイスを。
字幕・吹き替えにこだわりの無い人は吹き替え版も視野に入れておくのがよろしいかと。
というのも、観ていてどうにも違和感があるというか、ニュアンス的におかしくないか? と思われる訳が多々見受けられ、どうにも萎えてしまう事があったので。や、別にヒアリングできるわけでなく、単に話の流れ的にとかで微妙な訳とか言い回しが多かったんですよ。
映画や本の翻訳作業ってのは、ただ正確に訳せばいいってもんじゃなくて、内容や話の流れ、発言する人物の性格というかキャラクター性に応じた言い回しや表現の仕方まで考えてこそセンスのある、プロの仕事だよなぁとスタッフロールを眺めながらぼんやりと考えていると、最後に表示された燦然と輝くクレジット『字幕訳:戸田奈津子』を見て超納得。

ロード・オブ・ザ・リング』であれだけ騒動起こしたんだし、いい加減この人に仕事回すの止めればいいのに。そんなに影響力ある人なんだろうか?
そもそもキャメロンは『タイタニック』の字幕で「CQDを打て」を、「SOSを打て」に勝手に直されてしまい、自身のこだわった演出を戸田さんのセンスの無い字幕翻訳で無駄にされてしまった経歴があるのに、なんでまたあの人やらせてるんだろう……。ままならない世の中ですな。