シムフリーiPhone6PlusをIIJmio(みおふぉん)で使ってみた
いままでauのiPhone5sで何不自由なく暮らしていたが、iPhone6の発売が近付くにつれて、もう少し安く運用できないものかと考え始めた。
データ使用量的には、テザリングを多用し、自分なりに「やあ、今月はかなり使ったなぁ!」と思った月でも3GBを少し超えるくらいだった。
モバイル関係で支払っている金額は、
LTEプラン | 934円 |
LTE NET | 300円 |
LTEフラット | 5700円 |
毎月割 | -2230円 |
スマートバリュー | -1480円 |
計 | 3224円 |
さらに、モバイルWi-Fiに使ってるOCNモバイルONEに2GBプラン、1450円がプラスされ、
合計 | 4674円 |
端末代金を一括払いしているので、一見すると安く上がってるように見えるが、問題は上限の半分も使っていない「LTEフラット」。
ここをもっと安く抑えられないものか……と思いついたのが、シムフリーiPhoneをMVNOで運用することだった。
以前なら、わざわざ海外から割高のシムフリーiPhoneを購入してまでやろうとは思わなかったが、iPhone5s/5cからは国内で正規のシムフリーiPhoneが販売されるようになった。iPhone6はそれほど間をおかず、あわよくばキャリア版と同時発売なんてことにならないかと期待しつつ、とりあえずは現在手持ちのiPhone5sを無駄にせずに使えるよう、mineoにMNPした。
玉石混交のMVNO業者の中で、mineoは唯一au回線を使ったサービスを展開している。
自分が使っているキャリアだからとの贔屓目を抜きにしても、ことLTEに関してはauが抜きん出ていると思う。「こんな山奥でもLTEが入るのっ!?」と驚かされることもしばしば。
そんなau回線を使ったmineoのサービスは想像以上に快適だった。docomo系MVNOと違い、mineoはLTEのみで3Gには対応していない。実質的に、本家auよりもサービスエリアは狭くなるのだが、そもそもauの電波はほとんど3G落ちするところ見かけないほどにLTE網の整備が進んでいるため、むしろ山間部等のLTEが少々心許ないような場所では、3Gを掴めないmineoSIMを挿した端末だと、LTEと3Gを行ったり来たりせず、LTEだけを掴んだままになるのでバッテリーの持ちさえ良くなったように思える。
さぁ、これで回線は問題なし。あとはシムフリーiPhone6ばっちこい! と、待ち構えていたところに悲報が届く。
iPhone 6およびiPhone 6 PlusではSIMフリー版、au版ともにmineoサービスがご利用いただけないことを確認いたしましたので、お知らせいたします。
もちろんmineoが「今後発売される最新端末も動作保証します!」なんて謳ってるわけではないので、この怒りをぶつけるわけにはいかない。なので期待はずれだったという気持ちを行動で示すことにした。
即ち――契約1ヶ月でMNP転出。
MVNO業者には珍しく、最初の1年だけとはいえ縛りがあったのは、これを見越してユーザーの転出を防ごうという小細工だったのではないかとまで邪推してしまう。
さらばだmineo。キミは良いサービスだったが、iPhoneに対応できないのが悪いのだよ。
ということで次に選んだのが、すでに動作確認され、評判も上々。さらに10月からお値段そのままに通信量が倍増するIIJmioこと「みおふぉん」。
データSIMだけならば、近くのイオン等で購入し、ネットで登録すれば即座に使えるようになるが、音声通話付きやMNPだと手続き完了後にSIMが送られてくるため、どうしても携帯の使えない空白期間が出来てしまう。いっそMNPではなく新規で登録して、回線開通後にmineoを解約、またはMNP弾として寝かせようかと迷ったが、やはりメイン回線の電話番号が変わると色々面倒くさいので、しばしの我慢とMNPを選択した。幸いにも、先人たちのIIJmioへのMNP転入記事を読む限り掛かっても2〜3日のことだと思われたので。
- 2014.9.27(土) 近所のイオンにて「IIJmio音声通話パック for イオン」を購入。帰宅後webにてMNP申し込み。手順に沿って本人確認書類(免許証)のスキャンデータを送信。
- 2014.9.28(日) 本人確認完了の連絡メール。
- 2014.9.29(月) MNPによる電話番号停止予定のお知らせ→数時間後、mineo回線が使えなくなる。
- 2014.9.30(火) サービス開始予定日のお知らせメール。このメールにSIMのお荷物番号と到着予定日(開始予定日と同じ)が記載されている。今回の場合は2014年10月1日サービス開始とあった。
- 2014.10.1(水) SIMカード到着。iPhone6Plusにて設定、無事開通。
先人たちのブログを読む限り、東京近郊(関東?)在住の場合、電話番号停止の翌日には開始予定日メールとSIM自体が届いて、実質24時間かからずに切り替えが出来ているようなので、MNPに伴う不通期間は、単純に東京から発送されるSIMカードの輸送期間になると思われる。
また、申し込みを行ったのが土曜日の夕方と、手続き期間に土日を挟むため、もう少し遅れるかと思っていたのだが、あにはらんや、九州は宮崎在住であることを考慮すれば、最速でIIJmioへの転入が成された。
ファミリーシェアプラン
プランは一番高い「ファミリーシェアプラン」。3260円でSIMカード最大3枚まで発行できて、3枚合わせて7GBまで。
なので、1枚はメイン回線として音声通話付きのnanoSIM(iPhone6Plus)。2枚目はデータ通信用のMicroSIM(モバイルWi-Fi)。3枚目は今のところ使い道がないのだけど、あとから追加する場合、別途料金が掛かるとのことなので、将来シムフリーiPadを購入した時のためにnanoSIMを選択。
モバイルWi-Fiの通信量も合わせて、毎月割とスマートバリューの割引が効いたauへの支払額とほぼ同じ。データ容量も合わせて7GBまでと無駄なく使えて大満足。
将来的にはテザリングを駆使してプランを一つ下のライトスタートプランに変えるのも有りかなと思う。
通信速度はこんなところ。
エリア、通話品質、通信速度とすべて問題なし。実に快適。
大手キャリア3社が揃って推しているかけ放題プラン。
選択肢の一つとして提示されるならともかく、旧プランを廃止してかけ放題プラン中心に移行するなら、毎月の通話料が2000円を超えるような使い方をしてない人にとっては値上げ以外の何物でもない。
シムフリー端末やMVNO業者をうまく使って通信費をお得に払いましょう。